ゲーミング用 AMD Ryzen メモリ完全ガイド

AMD Ryzen プロセッサはゲーム市場に革命をもたらしました。低予算で実現するゲーミングセットアップからハイエンドなゲーミングPCシステムまで、さまざまな用途に最高レベルのパフォーマンスを提供しています。現在のシステムを最適化する場合や、新しいシステムの構築を計画している場合でも、AMD Ryzen プロセッサと適切なメモリコンポーネントをどのように組み合わせるか理解することが重要です。

このガイドでは、Ryzen 9000 シリーズのパフォーマンスの向上から、さまざまな Ryzen モデルに適した RAM 構成まで、すべてを説明します。また、Kingston FURY EXPO 認証メモリがこのエコシステムで担う重要な役割についても説明します。

AMD Ryzen メモリは次をサポートします。何が本当に必要か

ゲームやアプリケーションでは、オーバークロックされたメモリを使用すれば、高速にタスクを処理でき、遅延も減ります。このため、Ryzen の速度と容量を適切に組み合わせて構成することが重要です。

最新の AMD プラットフォームは、AM5 (Socket AM5 用) と呼ばれます。このプラットフォームでは DDR5 のみを使用し、Zen 5 マイクロアーキテクチャ上で構築されます。AM5 Ryzen 7000 / 8000 / 9000 シリーズプロセッサは、次の AMD チップセットと組み合わせることができます：X870E / 870、B850、B840、X670E / 670、B650E / 650、A620。

これらのプロセッサとチップセットは、デュアル DDR5 メモリアーキテクチャを採用しています。これにより、同一のメモリモジュールのペアが連携し、帯域幅を集約できるため、最適なパフォーマンスが提供されます。ほとんどの AM5 マザーボードは 4 つのメモリソケットを搭載し、各チャネルで最大 2 個のモジュールをサポートできます。ただし、メモリ容量を最大化する場合を除いて、4 つのメモリモジュールを取り付けることは一般的には推奨されません。

チップセットの制約があるため、2 組目の DDR5 メモリモジュールを取り付けると、メモリの実行速度が制限されます。すべてのメモリモジュールを同一速度で実行する必要があるため、2 つの高速チャネルキットを組み合わせると期待する結果が得られず、安定性にも欠けます。

最初に必ず検討しなければならないのは、どの程度のメモリが必要か、です。最適な容量を決定したら、プロセッサモデルとマザーボードで使用可能な速度の範囲を確認します。

CPU 別の推奨 RAM 構成

また、最新のゲーミング、大量のマルチタスク、新たな AI アプリケーションで必要なメモリ量が増え続けているため、16GB から 32GB にアップグレードすることは、非常にメリットがあります。

オーバークロックプロファイルで簡単に設定

ゲーマーやパフォーマンスユーザーにとって、パフォーマンスを最大限引き出すことは必須ですが、信頼性と安定性も同じく欠かせません。AMD のメモリオーバークロックプロファイル技術は、EXPO (オーバークロック用拡張プロファイル) 認証メモリを使用し、厳密なテストを経た Ryzen プラットフォーム用に最適化され、主要ブランドのマザーボードで認定されたメモリプロファイルを提供することで、オーバークロックを簡素化し安定させることができます。

Kingston FURY Beast DDR5 などの Ryzen 用 AMD EXPO 認証メモリは、AMD システムのパフォーマンスを最大限に高めるために、手間のかからないソリューションを提供します。EXPO 認証オプションに加え、ほぼすべての AMD Ryzen AM5 マザーボードは、XMP ベースのメモリプロファイルもサポートしているため、Kingston のウェブサイトンフィギュレータから、お使いのメーカーはモデルに基づいて、またはマザーボードの認証ベンダー一覧 (QVL) から、互換性のあるオーバークロック可能なメモリキットを簡単に選択できます。

EXPO の主な機能

• セットアップの簡素化： EXPO を使用すると、BIOS を手作業で微調整せずとも、ワンクリックでメモリ速度を高速化できます。
• パフォーマンスの向上： より高速かつ正確なタイミングでメモリを実行することで、EXPO はフレームレートを向上させ、ゲームやメモリを大量に消費するアプリケーションでのレイテンシを低減できます。
• 互換性の確保： EXPO モジュールは、AMD プラットフォームで確実に動作することが認証されています。

DDR5 用の EXPO が登場する以前、AMD は速度、タイミング、電圧に XMP プロファイルを使用した Ready for AMD Ryzen^™ というDDR4 用オーバークロック検証プログラムを採用していました。これらのオーバークロック可能なキットは、AM4 マザーボードとプロセッサとの互換性をテスト/検証され、「Ready for AMD Ryzen」（AMD Ryzen 対応）認証を受けています。このプログラムは、相互互換性テストのエコシステムを強化し、問題の発生を防ぎ、スムーズで安定したオーバークロック構成を実現します。

Kingston のコンフィギュレーターを使用すれば、特定の Ryzen マザーボードモデルを検索し、サポートされているオーバークロックキットを確認できます。