Kingston FURY オーバークロック RAM モジュール

オーバークロックに最適な RAM を選択する方法

システムをオーバークロックするための適切なゲーミングメモリを選択することは、経験豊富なプロのビルダーにとっても難しいことです。選択肢が多すぎて迷ってしまいます。価格対スピード対容量、マザーボードやプロセッサの潜在的な制限、そしてもちろん、RGB か非 RGB かなど、決めなければならないことはたくさんあります!

次のプロセスでは、当社の専門家が Kingston FURY メモリをお勧めするときに実行する手順を概説しています。

Kingston FURY とは何でしょうか?

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まず、Kingston FURY のメモリポートフォリオとオーバークロック方法について簡単に説明します。

主にデスクトップパソコン(PC)で使用される DIMM フォームファクタには、次の 2 つのパフォーマンスカテゴリがあります。Beast ビースト と Renegade レネゲード です。

Beast ビースト はエントリーレベルファミリーです。Plug N Play テクノロジーとプロファイル(XMP)の両方を使用して、メモリをオーバークロックします。パフォーマンスファミリーの中で最もコストパフォーマンスに優れ、あらゆる予算に応じて良好な速度とレイテンシを得られます。Plug N Play 対応パーツは、ほとんどのシステムで差し込むだけで自動的にオーバークロックするという便利さがあります。Plug N Play は、オーバークロックプロファイルをブロックするシステムや、BIOS でメモリを調整できないシステムにとって理想的なソリューションです。

Renegade レネゲード はハイエンドファミリです。プロファイル(XMP)のみを使用して、メモリをオーバークロックして、最高の速度と最小のタイミングを得られます。

SODIMM フォームファクタでは、Impact インパクト があり、ノートパソコンと小型フォームファクタ PC で使用されます。Plug N Play テクノロジーを使用して自動的にオーバークロックしますが、自動オーバークロックを達成できない場合に備えて、同じ速度とタイミングがプロファイルにも記録されています。

市販されているコンピュータシステムには 2 つのカテゴリがあります。

  • OEM。Original Equipment Manufacturer(相手先ブランド供給)の略語で、大手ブランドの PC/ノートパソコンメーカーとそのゲーミングブランドを指します(Dell/Alienware、HPI/Omen、Lenovo/Legion、Acer/Predator など)。
  • 自作またはホワイトボックス。この場合、自分でさまざまなパーツ(マザーボード、CPU、RAM、グラフィックカード、ケース、電源)を購入し、システムを組み立てる必要があります。マザーボードの大手ベンダーは ASRock®、ASUS®、Gigabyte™、MSI®です。または、同じ既製のパーツを使用した構築済みのシステムを PC/ノートパソコンショップブランドから購入することもできます。

OEM システムの場合、メモリのアフターマーケットアップグレードオプションはかなり制限されていることがあります。ほとんどの OEM は、プロファイルを使用する機能をブロックすることで、既製のオーバークロック RAM キットを使用できないようにしています。Kingston FURY は幸い、4 社の大手 PC/ノートパソコンメーカーすべての主要メモリサプライヤーであり、カスタムバージョンのメモリキットは OEM ブランドを通じて入手できるようになっています。しかし、お使いのモデルのアップグレードにそれらのキットが対応していない場合はどうでしょうか。その場合は、Plug N Play に対応した Beast ビーストと Impact インパクトが現実的な選択肢となります。いずれも、プロファイルの設定が不要で、自動オーバークロックを行うため、既存のブロックを簡単に回避できます。

自作 PC の場合、または既製のマザーボードモデルを搭載したホワイトボックスの場合、キットの選択ははるかに簡単になります。

メモリ検索フィールド

まずは、メモリ検索ツール から始めます。マザーボードのメーカーとモデルを システム/デバイスで検索する フィールドに入力し、検索 をクリックして、表示される選択肢を確認します。モデルが見つかったら、まず上から、メモリソケットの数やサポートされている最大メモリ容量など、マザーボードの基本仕様を確認する必要があります。その後、重要な構成に関する備考を読み、重要なインストール手順を確認します。多くの場合、お使いのマザーボードに固有の備考が見つかります。

下にスクロールすると、システム用互換アップグレード の下に 3 つの製品タブが見つかります。

  • 最初のタブに表示されるのは、Kingston FURY メモリです。そこに表示されるパーツは、Kingston のエンジニアが社内ラボテスト、Intel XMP または AMD Ryzen 認定、マザーボードの QVL(認定ベンダー一覧)に基づいて、互換性確認済みとして、手作業で選択したものです。QVL は、お使いのマザーボードの Web サイトのサポートページにあり、互換性テスト済みのすべてのメモリパーツが見つかります。
  • 次のタブに表示されるのは、オーバークロックのない業界標準(JEDEC 仕様に準拠)の製品ラインである ValueRAM です。手頃な価格で、基本的な互換性のあるメモリが必要な場合は、ここからご購入ください。
  • 3 番目のタブに表示されるのは、 SSD ストレージドライブです。詳しくはこちらをご覧ください。
キットの総容量を示すメモリフィルタセクション

次は、速度と容量のどちらを優先するかを選択する必要があります。互いに排他的ではありませんが、大容量のモジュールとキットでは通常、DDR4 のミッドレンジ速度までしか達成されません。

容量

システムに必要なメモリの容量を決定します。メモリは、マザーボードのメモリアーキテクチャに従って、ペアまたはグループでインストールする必要があることに注意してください。ほとんどの AMD および Intel PC/ノートパソコンは、デュアルチャンネルメモリアーキテクチャを採用しており、最高のパフォーマンスを発揮するには、同一メモリモジュールのペアが必要です。一部のハイエンドシステムは、4 つの同一モジュールのグループが必要なクアッドチャンネルアーキテクチャを採用しています。デュアルチャンネルシステムとクアッドチャンネルシステムはモジュールをペアまたはグループにしてメモリ帯域幅を集約するように設計されているため、マザーボードのマニュアルに機能すると記載されている場合でも、モジュールを 1 つだけインストールすることはお勧めしません。現時点で 1 つのモジュールを購入して後でもう 1 つ追加購入すると、同じ仕様または部品番号であっても、それぞれのモジュールに搭載されているチップが異なる可能性があるため、パフォーマンスが低下したり不安定になったりすることあります。

ページの左側にあるフィルタを使用して、選択肢を絞り込みます。

速度

システムの目標容量を決定したら、使用可能な速度の選択肢を確認する必要があります。左側のフィルタは、選択肢を絞り込むのに役立ちます。容量よりも速度を優先する場合は、この逆の順序で選択肢を絞り込むとよいでしょう。

デュアルチャネルベースのシステムでスリルを求める人にとって、最高のスピードオプションは(K2)キットにあります。シングル K2 キットを 1DPC(各チャンルに 1 つの DIMM)でインストールするのが、極限まで安定したパフォーマンスを実現する最も現実的な構成です。低容量のキット、つまり 4GB、8GB、16GB、24GB のシングルランク(1R)モジュールを 2 つ使用したキットは、一般的に高速性能を発揮するのに適しています。極端な速度ではタイミングがすべてだからです。オーバークロックしていない場合、デュアルランク(2R)モジュールは、メモリアクセスをインターリーブし、シングルランク(1R)バージョンを最大 15% 上回るため、パフォーマンス上の選択肢となります。しかし、極端な速度では、ほとんどのマザーボードはインターリービングを処理できず、低レイテンシーで高い周波数を維持することができません。同じ理屈がクアッドチャネルベースのシステムにも当てはまり、シングルランク(1R)モジュールの K4 キットは、1DPC の極端な速度に最適な選択肢を提供します。

デュアルチャンネルシステムの場合、当社の Web サイトまたはマザーボードの QVL に掲載されている検証済みの構成でない限り、2 つの K2 キットをインストールすることはお勧めしません。K4 キットが当社の Web サイトでデュアルチャンネルマザーボード用として掲載されている場合、そのキットはこの構成での安定動作を当社またはマザーボードメーカーによりテスト済みであるということです。現時点で K2 キットを購入して後でもう 1 つ追加購入することを検討している場合は、現時点で K4 キットを購入することをお勧めします。これは、キット内のすべてのモジュールが同一になるためです。まれに、メモリコンポーネントが異なる 2 つの K2 キットが混在していると、オーバークロックが作動しないか、不安定になることがあります。

一般に、オーバークロックする場合、デュアルチャンネルシステムでもクアッドチャンネルシステムでもソケットの 2 番目のバンクにメモリモジュールを追加すると、特に高速かつ低レイテンシ時にプロセッサに大きな処理負荷がかかります。

FURY CTRL ソフトウェアのスクリーンショット

RGB

イルミネーションが必要な場合は、RGB オプションを強くお勧めします。Beast ビーストと Renegade レネゲードの両方の製品ラインには、Windows 対応の FURY CTRL RGB ソフトウェアアプリケーション を使用して設定可能な RGB 拡張モジュールが含まれています。 当社のすべての RGB メモリモジュール は、IR Sync と呼ばれる特許技術を採用しており、モジュール間にライティングずれがある場合でも、ライティングパターンを完全に同期させることができます。もちろん、アプリケーションでライティングやエフェクトのカスタマイズ、同期の解除も可能です。Kingston FURY RGB モジュールは、他のパーツと同期する場合、ネイティブのマザーボードアプリケーションで制御することもできます。

妥協か挑戦か?

ほとんどのユーザーは、当社が提供する製品ファミリーの価格、速度、容量、機能、スタイル間で妥協点が見つかるでしょう。しかし、挑戦的なオーバークロックによりシステムを最大限に活用したい場合は、Kingston がそのニーズにお応えできます。

どのメモリソリューションが最適かわからない場合は、Kingston の担当者までお問い合わせください。いつでも対応できるよう、当社のチームが待機しています。

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