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SD アソシエーションは、分類、機能、スペックなどの異なるメモリカードのマーケティングとラベリングに責任があります。包装とメモリカード本体の両方のラベル上に示されているさまざまな分類の一覧がありますが、本当の意味を理解するために専門用語を調べると、少し紛らわしいところがあります。
メモリカードのラベルにある分類において、特に重要な点は速度クラスです。多くの場合、ラベルに2つの組み合わせが示されていることがよくあるため、少し理解しにくいかもしれません。基本から説明すると、当初の速度クラスは C2、C4、C6 および C10 で、それぞれが最低書き込み速度 2MB/秒、4MB/秒、6MB/秒および 10MB/秒を示しています。その後、UHS 速度クラスが追加され、U1 は最低書き込み速度 10MB/秒、U3 は 30MB/秒を示しています。
SD アソシエーションは新しい命名規則の速度クラスを追加し続け、メーカーはメモリカードのラベルに名前を混ぜて表示するようになったため、理解が追い付くのが難しい場合があります。たとえば、C10 と U1 は同じ意味ですが、カードのラベルには両方が表示されている場合があります。あるカメラメーカーでは、そのカメラに C10 規格の SD カードが必要でした。しかし SD アソシエーションが UHS 速度クラスに切り替えて、U1 とラベルを付け始めたため、その結果、1枚の SD カードに C10 と U1 の両方のラベルが付けられるようになりました。
さらに問題を悪化させたのは、カード速度が旧式の速度クラスをはるかに上回っていても、新式の速度クラスとともに旧式の速度クラスを使用する必要があるとカードメーカーが考えたことです。その結果、C10 と U3 の両方がラベルに付けられているカードがあります。U3 が最低書き込み速度 30MB/秒を示し、C10 が最低書き込み速度 10MB/秒を示す場合、U3 はすでに 10MB/秒以上の書き込み速度を示しているため、両方の速度クラスを並べる意味はありません。最新のビデオ速度クラスは、4K や 8K などの高解像度ビデオ用に作られていますが、どちらも最低書き込み速度 30MB/秒を示しているため、V30 カードは U3 カードと同じです。
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多くの異なる命名規則が使用されているため、消費者が自分の探しているものを確実に見つけられるようにするのは、メモリカードメーカーやデバイスメーカー任せになっています。その結果、命名規則やラベルに慣れていない平均的な消費者のために、メモリカードのラベルには、クラス C、UHS およびビデオの3種類の速度クラスの規格が表示されています。
特に UHS 速度クラスのカードのラベルに付けられている分類は、ローマ数字の「I」または「II」記号で表示されている UHS バスインターフェイスです。通常は省略せずに「UHS-I」および「UHS-II」と書かれますが、多くのカードメーカーでは SDA ロゴガイドラインに準拠して、UHS の文字を省略し、シンプルに「I」または「II」記号を使用して、カード上に UHS バスインターフェイスのタイプを示しています。
最後に、Android の Adopted Storage Device の発表によって、新しい分類が提示されました。アプリケーションパフォーマンスクラスは、特定の条件下で実行および保管の時間要件に適合する最小ランダムおよび順次パフォーマンス速度を保証します。ピクチャ、動画、音楽、ファイルなどの重要データ用のストレージを提供しながら、これを同時に実行します。基本的に、ランダム読み取りおよび書き込み速度でアプリケーションを実行しながら、保管にも使用されるスマートフォンやモバイルゲーム機器の使用に最適です。
アプリケーションパフォーマンスクラス仕様表 |
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アプリケーションパフォーマンスクラス | 絵文字 | 最低ランダム読み取り | 最低ランダム書き込み | 最低持続連続書き込み |
クラス 1 (A1) | 1500 IOPS | 500 IOPS | 10MBytes/秒 | |
クラス 2 (A2) | 4000 IOPS | 2000 IOPS | 10MBytes/秒 |
アプリケーションパフォーマンスクラスには2つの規格があり、A1 および A2 と呼ばれています。A1 の最低ランダム読み取りは 1500 IOPS、最低ランダム書き込みは 500 IOPS で、A2 の最低ランダム読み取りは 4000 IOPS、最低ランダム書き込みは 2000 IOPS です。A1 と A2 の両方の最低持続書き込み速度は 10MB/秒です。アプリケーションパフォーマンスクラスは、microSD カードに Android アプリをインストールする予定の場合に、考慮すべき事項です。
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