人が白いコンピュータケースに取り付けられたマザーボードにKingston FURYモジュールを挿入する。

Adobeアプリケーション向けオーバークロックメモリのメリット

メモリのオーバークロックは従来、ゲーミング体験を向上させることを主な目的として、PC やラップトップのみに使用されてきました。それでは、ゲーミング以外のアプリケーションでもオーバークロックされたメモリの恩恵を受けることができるのでしょうか?Adobe Creative Cloud のようなプロフェッショナル向けクリエイティブバンドルは、より大容量のメモリを必要とし、使用することがよく知られています。この記事では、メモリクロック速度の高速化とレイテンシーの短縮により、ゲーミングユーザー向け以外のアプリケーションのパフォーマンス向上にもつながるかどうかを検証することにしました。

私たちの理論を証明するために、Kingston FURY Beast DDR5 と Renegade DDR5 キットを使用し、速度は 4800MT/s から 7200Mt/s まで、合計メモリが 32GB と 64GB のデュアルチャネルキットで、最高のパフォーマンスを得るために 1DPCを実装し(チャネルごとに 1 DIMM)最高のパフォーマンスを実現する構成にしました。

製品ライン容量 / 速度 / タイミング部品番号


Kingston FURY Renegade DDR5 RGB
32GB (2 枚キット) DDR5-7200 CL38-44-44 KF572C38RSAK2-32
32GB (2 枚キット) DDR5-6800 CL36-42-42 KF568C36RSAK2-32
32GB (2 枚キット) DDR5-6400 CL32-39-39 KF564C32RSAK2-32

Kingston FURY Beast DDR5 RGB




64GB (2 枚キット) DDR5-5600 CL40-40-40 KF556C40BBAK2-64
32GB (2 枚キット) DDR5-5600 CL40-40-40 KF556C40BBAK2-32
64GB (2 枚キット) DDR5-5200 CL40-40-40 KF552C40BBAK2-64
32GB (2 枚キット) DDR5-5200 CL40-40-40 KF552C40BBAK2-32
64GB (2 枚キット) DDR5-4800 CL38-38-38 KF548C38BBAK2-64
32GB (2 枚キット) DDR5-4800 CL38-38-38 KF548C38BBAK2-32

Adobe Creative Cloud ロゴ。文字Cのような形をした 2 つの様式化されたチェーンリンクを備えた虹色のグラデーションで、白いインターロッキングでアウトラインが描かれています。

注:RGB パーツを非 RGB オプションに置き換えても同じ結果が得られ、またヒートスプレッダーの色(白、黒、銀)を同じ速度とタイミングで切り替えることができます。

私たちのテストプラットフォームは以下の構成となります。
CPU: Intel Core i7 13700K
マザーボード: MSI Z790 MPG Carbon WIFI
グラフィック: ASUS TUF RTX 3070
ストレージ: Kingston FURY Renegade 1TB NVMe SSD

Puget Systems の知人が PugetBench という優れた現実世界ベンチマークアプリケーションをコンパイルしてしました、これを使って Photoshop、Premiere Pro、After Effects の 3 つのAdobe® アプリケーションでメモリパフォーマンスを測定しました。

Photoshop

Photoshop は 3 つの中で最も RAM を消費し、このテストでは 32GB を超えるシステム RAM を使用しました。32GB のテストでは、物理的な RAM のニーズの一定割合を、ストレージ(今回は Kingston FURY Renegade 1TB NVMe SSD)にキャッシュされた Windows のページファイルである仮想メモリを使用することで、物理RAMのニーズの一部が満たれることを意味します。メモリ速度を上げると、スコアも上がることが観察されました。4800MT/s から 7200MT/s へのスコアの増加は 4.9% でした。

32GB から 64GB(これも 1DPC 構成の一つのデュアルチャネルキット)に移行するとと、それぞれの速度が 32GB の同等のものを上回り、仮想メモリを使わなくても物理 RAM のニーズが満たされることが証明されました。4800MT/s と 5200MT/s のスコアが近いため、5600MT/s は 3.3% の大幅な増加でした。

64GB と 32GB の容量で 7 種類の FURY DDR5 メモリの速度と、Adobe Photoshop でのパフォーマンスを示したグラフ。

Premiere Pro

次に Premiere Pro を実行しました。このビデオ編集プログラムは GPU を多用しますが、それでも 16GB のシステムメモリを推奨します。32GB キットを搭載した場合、4800MT/s から 6000MT/s のエントリーライン Beast は、6400MT/s から 7200MT/s のハイパフォーマンスキット Renegade よりも大幅な増加を示しました。全体として、4800MT/s から 7200MT/s では 3.7% のスコアアップとなりました。

Photoshop と同様に、64GB キットを搭載した場合の速度向上は、32GB のものよりも高いスコアを記録し、この種のアプリケーションにおいては、メモリは多ければ多い方が良いことが改めて証明されました。4800MT/s は 5200MT/s より 1 ポイント、5600MT/s は 11 ポイント高く、その差は 1.2% でした。

64GB と 32GB の容量で 7 種類の FURY DDR5 メモリの速度と、Adobe Premiere Pro でのパフォーマンスを示したグラフ。

After Effects

最後のベンチマークは After Effects でした。Adobe は最小 32GB のメモリを推奨しており、速度を上げるにつれてスコアもパフォーマンスも大幅に向上することが実証されました。 特筆すべきは、メモリ容量の増加が最も大きな違いをもたらしたことです。

PugetBench ベンチマークの結果は、RAM の速度が生産性アプリのパフォーマンスを向上させることを示しています。さらに重要なのは、メモリ容量が 32GB から 64GB に倍増したことで、RAM メモリに制約のあるアプリケーションのパフォーマンスも劇的に向上したことです。これはスコアにも反映されています。

64GB と 32GB の容量で 7 種類の FURY DDR5 メモリの速度と、After Effects でのパフォーマンスを示したグラフ。

Kingston FURY オーバークロック可能なメモリはゲーマーだけのものではありません。どのような用途であれ、アプリケーションを最大限に活用したいユーザーのためのパフォーマンスソリューションです。 コンフィギュレータ ーを使用してシステムに推奨するオプションを確認したり、Kingston FURY 製品ラインナップをチェックしたりできます

#KingstonIsWithYou #KingstonFURY

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