テクノロジーが進化し続ける中、コンピューティング システムにおけるより高いパフォーマンスと効率性に対する需要が、メモリのイノベーションを推進しています。CUDIMM、CSODIMM、CAMM2、MRDIMM という 4 つの新しいソリューションは、これらの進歩の最前線にあります。ここでは、これらのテクノロジーと、それが現代のコンピューティングに与える影響について詳しく説明します。
CUDIMM と CSODIMM
CUDIMM (クロックドアンバッファード DIMM) は、強化された DDR5 業界標準メモリモジュール設計で、デスクトップおよびワークステーション用に 6400MT/秒 が採用されています。同様に、CSODIMM (クロックド スモールアウトライン DIMM) は、ノートパソコンやミニ PC などの小型システム向けに専用設計されたコンパクト版です。
パフォーマンスに対する要求の高まりに伴い、CUDIMM および CSODIMM モジュールは、クライアントクロックドライバ (CKD) を採用し、データ整合性とパフォーマンスの安定性を確保しています。速度が上がると、信号の整合性がさらに重要になります。これは、速度が上がると電気ノイズやジッターが発生し、エラー、データ損失、システムクラッシュを引き起こす可能性があるためです。主な特徴は次のとおりです。
- 高い信頼性:レジスタード DIMM (RDIMM) とは異なり、UDIMM と SODIMM にはメモリコントローラと DRAM チップの間にレジスタやバッファーがありません。ただし、CUDIMM/COSDIMM に含まれているクロックドライバにより、クロック信号を再駆動することで、信号の整合性を強化し、ジッターを低減することで、データビットを潜在的な破損から保護します
- ハイパフォーマンス: これらのモジュールは、ゲームリグ、高性能ワークステーション、ノートパソコン、小型デバイスなど、速度が優先されるシステムに最適です。
クロックドライバーのない 4800MT/秒~5600MT/秒 の DDR5 UDIMM/SODIMM モジュールと区別するために、標準化団体 JEDEC は、この機能を示すために「Clocked」(クロックド)の「C」を追加することを義務付けています。その結果、既存の DDR5 UDIMM および SODIMM と同じソケットに収まる新しいモジュールタイプ CUDIMM および CSODIMM が生まれました。
CUDIMM と CSODIMM は、最初はインテルの「Arrow Lake」プロセッサと 800 シリーズチップセットでサポートされ、使用されることを意図しています。レガシーのチップセットや AMD プラットフォームは、これらの新しいモジュールに使用されているクロックドライバーはサポートしておらず、動作しないか、動作速度が大幅に低下する場合があります。