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CAMM memory module

CAMMとは何でしょう?

CAMMはCompression Attached Memory Moduleの略で、薄型ノートパソコンやオールインワンシステム向けに設計された新しいメモリモジュールのフォームファクターです。当初はDell独自の設計でしたが、2022年後半、同社によってCAMMのコンセプトがメモリモジュールの業界標準化団体であるJEDECに導入されたことで、誰もが使用できる新しい規格として策定されました。

CAMM2と呼ばれる業界標準CAMMの初期設計は2023年後半に利用可能となり、コンピュータやメモリモジュールメーカーが採用できるようになりました。新しいメモリ設計の課題は常に、業界、特にチップセットアーキテクト(Intel、AMD)による標準化と採用にあります。JEDEC標準化団体に投資し、ロイヤリティフリーで設計を共有しようとするDellの姿勢は、標準化に対する同社のコミットメントの証です。

 は、ソケットに差し込む従来のメモリモジュールの下端にあるリード線の代わりに、マザーボード上の薄いインターポーザーに取り付ける圧縮コネクタを使用しています。 取り付け後、CAMMはネジで固定されます。CAMMは、片面にDRAMメモリコンポーネントを配置することで、非常に薄型のシステムに対応するためにZ方向の高さを小さくする片面仕様が可能です。CAMMモジュールの幅と長さを変更できるため、より大容量のメモリをサポートすることができます。JEDEC CAMM2設計は、異なるタイプのメモリコンポーネント(DDR5とLPDDR5/X)を同じソケットで使用することをサポートしているため、メーカーはシステムに適したメモリタイプを柔軟に選択することができます。

CAMMモジュールは、コンピューターメーカー特有の課題に対処するために作られました。2011年にIntel初のUltrabook™設計や、AppleのMacBook Airが発表されて以来、メーカーはメモリやその他のコンポーネントを薄型のフォームファクターに収めることに苦労してきました。従来のSODIMM(Small Outline Dual In-line Memory Module)では、このクラスのシステムには厚すぎることが判明しました。SODIMMソケットには、Ultrabookでは対応できない高さ要件があるためです。このため、コンピュータメーカーはマザーボードに直接取り付けられたディスクリートDRAM(別名DRAMダウン)を使用せざるを得なくなっていました。製造業において、このアプローチには多くのマイナス面があります。例えば、テスト中に1つのDRAMコンポーネントが故障した場合、DRAMを取り外して交換するためにマザーボード全体を再加工する必要があります(製造ラインで単にモジュールを交換するだけでは済みません)。チップの価格と入手可能性はメモリ市場に依存して変動する傾向があるため、メーカーもシステムにとって最も低価格なメモリタイプを計画するのに苦労しています。

Dellのようなコンピュータ製造会社は、顧客にとって適切な価格帯のシステムを提供するために、製造と部品コストへ柔軟に対応できなければなりません。また、市場環境の変化にも素早く対応する必要があります。これまで、メーカーはメモリを通じてそれらに対処してきました。例えばメモリが不足していて高価な場合、搭載するメモリの量を減らすことでシステムの構築コストを抑えます。しかしDRAMダウンの場合だと、その実践はおろか、計画がはるかに難しくなります。DDR DRAMとLPDDR DRAMの両方がノートパソコンのプロセッサでサポートされているため、より高価なメモリコンポーネントを選択すると、システムの最終コストに影響します。DRAMチップはユーザーやシステムインテグレーター自身の手でマザーボードに追加することができないため、アップグレードも困難であり、通常このクラスのシステムでは除外されます。

CAMM2が内包する利点は、単一モジュールで128GBなど、SODIMMでは不可能な大容量化と、デュアルメモリチャンネル対応にあります。従来は、デュアルチャネル構成を完成させるには2枚のSODIMMが必要とされていました。一部のCAMM2設計では、両チャンネルが1つのモジュールに搭載され、1つのソケットで2倍のメモリ帯域幅を実現します。

Dellの公認メモリサプライヤーであるKingstonは、この新しいフォームファクタを製造しテストするための投資とインフラをすでに完備しており、CAMM革命をサポートする体制が整っています。2024年後半に登場するCAMM2ソリューションについては、Kingstonのウェブサイトでの発表をお待ちください。

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