Kingston SATA SSD の組立ライン。
ソリッドステートドライブ:Kingston Technology での製造

ソリッドステートドライブ (SSD) はコンピューターのストレージに革命をもたらしました。Kingston では、業界最高級の、最も信頼性の高い SSD を製造していると自負しています。この記事では、当社の SSD 製造工程を詳しくご紹介します。

製造前

当社の工程は開発設計から始まります。当社のエンジニアリングチームは、2.5 インチ SATA や M.2 PCIe NVMe など、複数の汎用フォームファクタで受賞歴を持つ SSD の設計を統括しています。試作品が完成すると、PCB アセンブリの段階に入ります。試作品は、マザーボード、システム、サポートするよう設計されたシステムのクラスで実際の環境に置かれ、互換性と信頼性のための一連のテストにかけられます。

製造工程

このテストの後、設計されたハードウェアとソフトウェアは、組み立て、テスト、梱包を経て大量生産されます。Kingston が世界各地に擁する 59 の製造ラインでは、年間数億台の製品を生産できます。この製造工程では、品質を保証するために、多段階にわたる独自の厳格なテスト方法が採用されています。

カリフォルニア州ファウンテンバレーにある Kingston 社屋の航空写真。
  • このプロセスの最初の段階である入荷品質管理 (IQC)は、Kingston がストレージ製品の製造に必要な原材料を世界有数のサプライヤーから調達する際に実施されます。
  • 次に材料キッティングの段階へ移行します。必要な部品がラインに積み込まれ、組み立ての準備が整います。
  • 次に製造の最も重要な段階である、表面実装技術 (SMT)を迎えます。これらのラインは Kingston 製造工程の心臓部であり、1 時間に数千個の製品を組み立てます。最初にスクリーン印刷機が登場し、承認された SSD 設計のステンシルの上にはんだペーストを塗り、回路基板に転写します。
  • これは、AOI (自動光学検査) ステーションを通過し、この検査が完了すると、受動部品の表面実装に進みます。
  • リフロー炉では、回路基板のレイアウトに完璧に合わせて、はんだペーストを仕様通りに正確に硬化させます。すべての製品は、リフロー後に最終検査を受けます。
  • 表面実装が完了すると、SSD はラベリングに進みます。ここでは、1 時間に 1,000 個の SSD に個別にラベルを貼ることができる自動ラベリングシステムにかけられます。ラベルには製品の品番が記載され、Kingston 純正品を識別できるようにするため、製造工程では重要な段階です。
  • 製造工程の次の段階は、デパネリングです。多くの場合、製品は回路基板の大きなシートにまとめられ、後で個々のドライブに分離 (またはデパネリング) されます。
  • これで SSD はテストの準備が整いました。Kingston では、29 件の特許を取得した高度なテスト工程を誇りとしています。このプロセスのすべての段階を通過した製品だけが工場から出荷されます。2 回の機能テストに加え、ストレステストのための MST テストも実施します。当社では、フラッシュ製品のすべてのメモリダイをスクリーニングし、不良ブロックなど、許容される欠陥の数に対して厳格なカットオフ/要件を設けています。
  • このテストが完了すると、2.5 インチ SSD のケース組み立てを進めることができます (M.2 SSD にはこの段階は必要ありません)。
  • SSD の組み立てが完了したら、次はラベリングと QC テストの最終ラウンドです。製品は、デバイス情報と一般的な品質管理がチェックされ、目視検査と QA ゲートが行われ、最終的な機能テストにかけられます。
  • あらゆる段階のテストが完了し、SSD はついに流通の準備が整いました。次の段階は梱包で、包装、加工、出荷が行われます。ここから、世界中の小売店、小売業者、販売業者、そしてお客様のもとへと出荷されます。

Kingston は年間数百万台のソリッドステートドライブを製造しており、世界最大の PC およびサーバーメーカーや世界最大のデータセンターの受託製造に対応しています。当社の製造工程はクラス最高のものであり、厳格なテスト工程により業界内で際立った存在となっています。使用する高品質部品から厳格なテストプロセスまで、Kingston はお客様に供給する製品とサービスが世界最高水準であることを保証するために、あらゆる努力を惜しみません。

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